自分の性別に関係なく、また、相手の性別にも関係なく使えるスキルというものもありますが、特に『女性との関係性を良好に保つこと』は大きなポイントです。

たとえば、貴方が男性で女性ウケの良い話題で悩んでいるのであれば、部下とのコミュニケーションを円滑にして信頼感、一体感を高める方法を知っていると、仕事をするうえで非常に役立ちます。もし、心理学をベースに円滑なコミュニケーションを図るスキルを身に付けている場合は、その知識と技術をいかんなく発揮すれば良いだけです。

しかし、特に専門的なスキルを持っていなくとも、基本的なことさえ理解していれば、それなりの成果を上げられる可能性は大きいですね。

なぜ、女性との関係を良好に保つことが重要なのかというと、その理由は「噂話が好きで団結力が強いから」です。あくまでもビジネスライクな範囲で十分ですが、いくつか「女性ウケの良い話題」を知っておくと良いでしょう。

女性ウケを重視した話題として、特にこれと言った決まりはありません。ポイントになるのは、「女性が不快感を感じず、リスペクトできるような話題」です。分かりやすく言うと、「共感の上で尊敬できる話題」と言うことです。これは、様々な専門家も提唱していることであり、ある程度の根拠に基づいた方法として知られています。

女性と女性、男性と女性という関係性によって、適切な話題は違います

また、年代や趣味趣向を含めた性格的な影響も考慮する必要があります。極端に年代が違う場合、若い人材とあえて話題を合わせようとすることが逆効果になる可能性もあります。無理をして合わせようとすると、それが災いして強い嫌悪感や不信任を招くリスクが高まります。であれば、いっそのこと「子どもを教育する時と同じプロセスを選択する」という方が遥かに合理的です。

実際に子育ての経験があるかどうかは問題ではありません。「何も知らない、できないことが当たり前だ」という認識で1から懇切丁寧に教えていくことを意識できさえすれば十分です。そうすることによって、指導を受けた部下は「信用できる価値のある上司」という印象を強めていき、信用が信頼やリスペクトにつながっていきます。

同性の場合、特に難しいことを気にする必要はそれほどありません。極端にフレンドリーな接し方をすることは逆効果になる可能性もありますが、友人などに接する感覚に近いイメージで接していくと良いでしょう。特に、体育会系と呼ばれる男性の場合は縦の関係を非常に重視しているため、知識や能力面で「勝てない」と感じさせるだけでも十分です。

新入社員とベテラン上司では、ほとんどの場合でベテラン上司の方が優秀です。潜在能力や伸び率で言えばどちらの方が上かは分からないですが、少なくともその時点で優位に立っていることが重要です。ただし、その優位性を鼻にかけて接してしまってはいけません。あくまでも謙虚に接することを意識し、「人間的に優秀で勝てない」と思ってもらえるように心がけましょう。

こういった基本的な接し方を理解しつつ、適宜、話題や具体的な接し方を決めていきます。ここ数年、女性に対してセクハラと認定される範囲が極端に拡大してしまっていて、男性上司にとっては「腫れ物に触る」ような印象を持っている人もいます。かといって、円滑なコミュニケーションをとるためのアプローチをせずにいることは、ビジネスシーンにおいて大きな損失です。

あくまでも「ビジネスライクな付き合い方」で良いので、適当なコミュニケーションがとれるような関係を目指すことが必要です。そのため、話題はプライベートな部分にはあまり踏み込まず、当たり障りのない話題に留めることが無難です。

下心があるかどうかに関係なく、女性に対して【恋愛やプライベートな生活状況】を聞くだけでセクハラと思われてしまうこともあるので、部下の方から相談をしてきた場合以外は、極力避けた方が良い話題です。そういった話題ではなく、「近所にある美味しい飲食店」などの話題であれば当たり障りなく、かつ一定の興味を惹くこともできます。すべての人に対して効果があるとは限りませんが、非常に汎用性の高い話題であることは確かです。

その他には、「完全なビジネスシーンに関する話題」も一定の効果があります。「女性ウケが良い」という意味では少々疑問が残る部分もありますが、極端に女性ウケを意識して話題を考えていると、中身の充実度が下がってしまうこともあります。また、本質的な部分を伝えられずに徒労に終わってしまうことも増えるので、完全に割り切って話題を考えた方が賢明です。

また、もしも女性の方から身の上話や相談をされた場合であっても、そのことを自分に都合よく解釈してしまうことは間違いです。あくまでも客観的で冷静な思考による第三者の意見を欲しているだけであることも多く、加えて「答えを欲している訳ではない」という状態が多いことも女性の特徴なので、十分に気を付けて話題を決めましょう。