8月と言えば一年で一番暑い時です。暑いので子どもたちはエアコンなどの冷房施設がない学校では勉強がしにくくなり夏休みとなっています。会社勤めの人たちにとっても13日から15日のお盆周辺で夏休みとなる企業も多く、実家に帰省したり家族で旅行に出かけたりしています。そのため夏休みの時期には交通機関や道路、観光地などは人や車でいっぱいになります。暑い夏ならではの海やプールも大賑わいとなります。セミなどの虫の鳴き声もとても賑やかです。

また毎日練習に励んできた高校球児たちが地区予選を勝ち抜き、日本の頂点を目指す全国高校野球大会が毎年の恒例行事として行われ、甲子園球場は熱気に包まれます。それをテレビ中継するので、各家庭でも応援に熱が入る時期でもあります。

さらに各地で花火大会や夏祭りなどのイベントも開催されます。全国の中でも特に数が多かったり珍しい花火を見せてくれる花火大会を行うところは遠くの方からも人々が集まり、にぎやかな一夜となります。「どこの花火が有名」とか、「その花火去年見に行ってすごく綺麗だったよ」などと花火の話題に花を咲かせることもあるでしょう。最近では浴衣を着て夏祭りや花火大会に行きたいという若い女の子たちも友達と約束してその日を心待ちにしていたり、男の子たちもにぎやかな祭りや花火の雰囲気や屋台を楽しみに友達数人と一緒に出掛ける様子もよく見られます。

子どもたちの夏休み、家族旅行、海水浴、花火大会、夏祭りなどとにぎやかな時なのですが、8月はもう一方でしんみりと寂しく感じる時でもあるのです。お盆が来るとなくなられた方がいる家庭ではその方たちの魂を自宅に迎え入れ、一日家族と一緒に暮らし、またあの世に送り出す迎え火や送り火の行事をする家庭もあります。そして昭和20年、第二次世界大戦の時に起きた6日の広島原爆、8日の長崎原爆の日には現地で追悼の儀式が行われ、テレビなどでも放送をして日本全国で犠牲になった方々の冥福を祈るのです。15日の終戦の日にも戦地に赴いて犠牲になった方々、その家族、食べ物にも困り苦労し日々を送っていた当時の人たちのことを思って平和を祈る日です。このようににぎやかで楽しい反面、感慨深い月として、個人的にも、日本中のこととしても話題が多い月なのです。

ではご近所の方や友人などとの世間話のタネとして、儀式でのあいさつの内容として、いつ頃どのような話題を持ち出してくれば良いでしょうか。

たとえば8月の初旬なら「毎日暑いですね。どこかに避暑に出かけられる予定などありますか?」「すいかはもう食べましたか?私は先日食べたけどとっても甘くておいしかったです。」「セミの声がにぎやかですね。昔は実家の横の林にセミやカブトムシなどがいっぱいいて良く虫取りをしたものです。あなたもされましたか?」「高校野球が始まりますね。地元はどこの高校が出てるのですか?」などという夏の食べ物、虫、高校野球の話題をしたり、夏休み中の子供がいる場合は「うちの子供は宿題もせずに遊んでばかりですが、お宅はいかがですか?」「もうどこかに行かれましたか?」など夏休み中の様子を話すのもよいでしょう。

中旬になると「お盆はご実家に変えられるんですか?」「ご実家はどちらですか?」「ご両親はご健在ですか?」「規制のお土産は何がよろしいでしょうかね?」などとお盆に関すること、帰省に関する話題ではなしを膨らませるのもよいでしょう。下旬になると「この夏どこかに行かれましたか?」「お盆を過ぎて少し暑さが増しになったみたいですが、まだまだ暑いですね。夜が寝やすくなりませんでしたか?」「子どもたちの宿題は終わりましたか?」などと夏をふり返るような話をすることでお互いのことが言えてよいのではないでしょうか。

このように8月にはたくさんのイベントや年中行事が合って大人も子供も忙しい時です。また戦争の様子、戦争で犠牲になった人のこと、戦時中の暮らしの様子などを知らない世代の人たちに伝えて行くチャンスの時でもあり、先祖様を敬い、お墓参りをする習慣なども子どもたちに伝えていく大切な時期でもあります。大人にとっても家族旅行を計画したりして渋滞や人の多さにつかれながらも家族の思い出作りに欠かせない月でもあり、若い世代にとっても友人たちと海水浴に入ったり旅行をしたりと思い出作りがしやすい時期で、いろいろな楽しみについての計画を立てたり考えたりするだけでも楽しくたくさん会話の材料があります。

「暑くて食欲が出ない」「暑くて夜なかなか眠れない」ということでも一つの会話の材料となり、暑さの中で他の人はどのように過ごしているかという情報を聞くことができ、良いと思うものは取り入れることもできます。他の月ではなかなか休みがとりにくくて旅行などの計画が立てられなくても8月という月は学校は休みで会社も夏休みを取りやすいことから旅行などの計画も立てやすく話題に事欠かず、思い出作りがしやすい月といえます。

【PR】テレビ朝日系コンテスト「全国1位」アナウンサーが明かす「トーク&セミナーの達人」講座DVD