言葉でコミュニケーションをとる場合相手が言葉を発したらその意味と気持ちを理解した上でこちらかのリアクションを返す必要があります。

その代表例として使うべき表現がクッション言葉と言われている表現方法です。

例えば若年層を中心に自分の意志を確認するような会話をされた場合、言葉の最初にいやという否定系の言葉を使う方が多くいますがこれは相手からしたら自分の言葉を否定して新たな提案や問題点を指摘するという姿勢を見せてしまうため、あまり印象がよくありません。

そこでまずクッション言葉の練習として相手の話を肯定してからリアクションができるようにしてください。

手軽に練習できる言葉としては話の内容に入る前にはいという言葉を付け加えてまずは相手の意見を肯定したり、理解していますよという意思表示をすると相手に好印象を与える事ができます。

ビジネスマナーとして使用するならば相手の意見を肯定しながらもその話題の問題点を指摘するならば恐れ入りますがという言葉や、ご面倒をおかけしますが等が有用になってきます。

さらにそのまま相手の意見を肯定したいのであればお手数ですがや差し支えなければ等の言葉を最初にもってきて、その話題をさらに進行させたいというクッション言葉で意思表示をすると相手と円滑にコミュニケーションが取れるのでお勧めです。

しかし中には自分の不備が影響で話が進まない場合もあるので、そういった場合は私事で恐縮ですがといって自分の状況を理解してもらい新たに相手にその話題の代替え案を提示してもらうといった事もできます。

ただ中には一方的に自分が悪いという状況もあり、その場合はこちらから新たに自分が希望する条件を提示する必要があるためそういった場合は勝手申し上げますがやご足労おかけして申し訳ございませんが等と言って、スケジュールの変更を申し出る事をお勧めします。

クッション言葉の一番重要な点はこの様にして話し相手の話題に対して肯定するにしても否定するにしても、話を進めるという点と貴方の話を聞いていますよという意思表示をする事が重要になります。

また相手の意見を否定して自分から意見を提示する場合もしてくださいといった断定の言葉ではなく、していただけませんかという語尾にして相手に判断を委ねるという姿勢を取ると好印象です。

次に自分に対して好意を抱いて好条件の取引を持ち掛けてきた場合や、特別な称号をもらった時の言葉です。

この話題で重要なのは必ず自分にメリットがあるという点で、この点を否定してしまうと相手の好意を断った事になってしまうので、せっかくですがや身に余るお言葉ですが等といって自分に好意が向けられている事を理解する意思表示をしながら否定する事が重要です。
そして語尾に対してもします等のような断定する言葉ではなく、いただきますといった言葉や否定した後でご了承くださいといった言葉で相手の心中を察するような雰囲気を出す事をお勧めします。

しかし中にはどんな意見を提示しても解決しないという状況が存在しており、その代表例として挙げられるのが担当者がいない場合やそのトラブルが解決できない状態で事象が完結してしまったという場合です。

まず担当者がいない場合は担当者が戻れば問題を解決する事ができるかもしれないので、あいにくですがといって不在を伝えその後必要性を感じるのであれば連絡先等を提示すると円滑に物事を進められます。

次にトラブルが解決できない状態で事象が完結してしまった場合はまず大前提として自分に問題があったという意思表示をするか、この話をする事を躊躇っているという事を伝える事がベストとされています。

なので誠に勝手ながらといった言葉や大変申し訳ないのですがといった表現を使うようにしましょう。

さてこれらの状況のどれにも属さない状況というのも存在しており、それがコミュニケーションをしている対象に自分が割って入るという状況です。

この場合は現段階では自分が話題の中心になっているわけではなく、相手の会話の途中に入るという無礼に当たるため恐れいりますがという言葉を使い自分に非がありながらも話している環境を変えるという意思表示をする事をお勧めします。

この様にクッション言葉といっても様々な状況に合わせた言葉が存在しており、状況を理解しないと失礼に値するかもしれないので注意が必要です。

しかしこれらの使用方法については日常会話でも簡単に練習する事ができます。

まず相手の意見を否定するという立場であっても言葉の最初にいやといった言葉やまずといって自分の意見を真っ向から押し通すような姿勢をしない事です。

無意識に否定する言葉を使ってしまっている方はどんな内容でもよいのでその意見に関する質問をするようにしましょう。

この癖がつけば相手の話題に対して否定から入る事はなくなり、相手の意見を聞くという姿勢が身に付くようになります。

こうなればまずはその話題や意見に対して深く理解する事になるので、まずは日常生活で練習して段階を置いてビジネスの現場でもクッション言葉を使えるようにしていきましょう。