仕事で大きな失敗をしてしまった時、どうしても自分の能力、技能、財力をもってしても涙も出ないほど打ちのめされてもう生きてられないほどの失望感で堪え切れない時、まだ生きているのなら、この苦しい現状を打破する方法を諦めないで探ります。人間は諦めの悪い動物です。

人類の過去からみても人の形に進化するまでどれほどの苦労を乗り越えここまで進化を遂げたかを考えれば、たとえ今一生で一番苦しいと感じていても、どこかに乗り越えれる道はあります。まず、あると信じることから始めます。

立ち直れないほどダメージを受けた瞬間は、何が起きたのか事に事態が理解できません。できないというよりも理解したくない防衛本能から逃避を一旦しますが、すぐに現実が追いかけてきます。耐えきれなくてもまずは事の次第を逃げずに把握します。なぜこのような事態が起きたのか、原因はどこにあるのか、なぜその原因が起こったのか、誰が関わっていたのか、確認はしたのか、その確認方法に落ち度はなかったのか、ありとあらゆる原因を調査し、今後一切同じ失敗をくりかえさない対策をしっかりマニュアル化させます。

起こしてしまったことへの対処は、とにかく謝る、ひたすら謝ることです。自分のプライドは捨てます。土下座して許してもらえるものなら土下座も有効です。とにかく社内でのことなら誠意をもって謝罪し、原因と対策を述べて上司に許しを請います。たとえば、使用していたパソコンやハードディスクが壊れてデータを無くしてしまったとします。これは、費用はかかりますが、専門業者に依頼すれば直ってかえってきます。

借金でどうにもならない時は、あきらめずに弁護士に相談します。相談料が無料の各市町村で行っている相談コーナーでまずどうすればよいかを聞き、専門の弁護士事務所に依頼します。どのようなケースでも請け負ってくれます。諦める覚悟があるのだから、たとえ自己破産になっても、命を取られるようなことは決してありません。

サラリーマンで会社を辞めなければならなくなった時、懲戒解雇の場合は、自身の身からでた錆なので、したことにたいして猛省し、たとえ解雇でも今まで雇ってもらったことに感謝し礼をもって辞めます。

自分は悪くないのにリストラの対象となってしまった場合は、自分だけで悩まず、組合があればまず相談しましょう。それでもどうにもならなかったら、一人で抱え込まずに、思い切って家族に相談しましょう。家のローンや子供の教育費等を考えるとお先真っ暗と思っても、家族に現状を伝えてこれからどうするのが一番良いかを話合います。

はじめは取り乱されるかもしれません。しかし、女性は強いものです。あっさり離婚までの話にはならないので、黙っていたことを詫びて、真実を伝えます。何もしらないほうが家族にとって信用されていないと思わせてしまい関係を悪化させます。

現状を打破する方法として、自分の日ごろの行いについて振り返ります。朝起きて、夜就寝するまでに何を思って生きていたか、どんな思考をしているかと思い起こしてみます。自分ついての内省です。大きなミスを出してしまう時は、たいていマイナス思考や、上司、会社に対する不満が多い場合があります。自分の生活の中で不満要素と感謝してる要素がどのくらいあるか考えてみます。不平不満が多ければ、幸せ感もなく、貧しい人生になっているはずです。

貧しい人生は不幸をスパイラルのように引き起こしていきます。サラ金で次から次に借金がかさみ全く首が回らなくなるのと似ています。まず思考を変える努力をしていきます。思考の癖を日記につけてもよいです。行動の癖も記録しておきます。自分の癖でここまで追い詰められたのですから、必ず、自分自身にヒントがあるのです。また、自分では知らない自分を家族から聞くのも耳が痛いかもしれませんが、痛烈に自身を知ることができます。

書き出した自分の癖や行動をどのような時に出ているのかを分析します。自分を知ると余計に疲れて悲しくなってくることもあります。本当の己を知ることはすごく恐ろしいことなのです。しかし、この現実を真摯に受け止めて、改善していく勇気があれば乗り越えていけます。

人は一人では、いくら精神が強い人でも、どん底の中では耐えきれないことがあります。家族や、信用できる友人にまずは聞いてもらいます。聞いてもらって自分の改善する点を精神面、行動面、経済面にわけて採点表を作ります。子どもじみているかと思われますが、目に見えて自覚することが大切です。

記録を書く、目に見えるという行為は潜在意識の中に組み込まれていきます。この潜在意識を少しずつでも変えていくことが、今の自分を未来の自分へと変える手立てとなります。

その中で、いくつ感謝の言葉を口にできたかと数をするとよいです。ありがとうは潜在意識をプラス思考へ導き、周りを明るくします。心が変れば身体の調子も良くなり、自分を取り巻く環境もおのずと変わってきます。