あなたは、自分の声の大きさに自信がありますか?
「普通に話しているつもりなのに、よく聞き返されることがある」
「友達に声が小さいねと言われた」
「職場でのコミュニケーションがスムーズに進まない」
といったお悩みのある人は、声の大きさを見直してみるといいかもしれません。 別に、みんながみんな、大きな声で話さなくてもいいはずですよね。 例えば、外国の空港などでは、その場にいる全員が大声でどなっていることもあり、耳が痛くなった経験のある人もいるのではないでしょうか? 自分が心地いいと感じる大きさの声で話せばいいのです。
ただ、声が小さいと、「え?なに?」と聞き返されることが多かったり、伝えたいことを上手に伝えられなかったりして、困ってしまうこともあるでしょう。 そこで、声が小さいのをなんとかしたいな・・と思っている人に、相手にきちんと声を届けることができるようになるコツをご紹介しましょう。
声が小さくなる要因
声が小さくなる要因はいくつかあります。
まず1つ目は、環境です。
まわりの人がみんな小さい声で話すような静かな環境で育った人は、普段から話す声が小さいのではないでしょうか。
2つ目は、心理的な要因です。
大きな声を出そうと思えば出せるのに、心理的な要因から声が小さくなってしまうケースです。 緊張や恥ずかしいという感情が原因の場合もあるでしょう。 自信がないときにも声が小さくなりますね。 また、話す相手によって声が小さくなる場合もあります。 特に、苦手なタイプの人や、怖いと思っている人と話すときには、誰でも大きな声を出しにくいものです。
3つ目は、身体的な要因です。
話すときに、おなかから充分な量の息が出ていないと、声が小さくなります。 緊張しているわけでも、自信がないわけでもないのに、大きな声が出ないという人は、話すときの息の量や勢いが足りないのかもしれません。 まずは、自分の声が小さいのはどれが原因だろうと考えることから、スタートしてみましょう。
息の量を増やすトレーニング
静かな環境で育った人や、緊張していないのに声が小さくなる人は、いつも少ない息の量で話すのが習慣になっているのではないでしょうか。 そのような場合は、話すときの息の量と勢いを増やすトレーニングをしてみましょう。 息の量を増やすには、腹式呼吸がおすすめです。 おなかを膨らませて息を吸い、そして、おなかがぺったんこになるまで息をはき切る練習をしてみましょう。 人間の体は、酸素が必要なので、息を吸うことはちゃんとしますが、息をはくのをおこたりがちなのだそうです。 でも、息を全部はいてしまわないと、体の中に新しい空気を取り入れることができません。腹式呼吸は、吸うよりもはく方に気をつけながらしてみると、効果的でしょう。
体が腹式呼吸に慣れてきたら、次はペットボトルを使ったボイストレーニングに挑戦です。
1~2リットルサイズの空のペットボトルを用意します。 はじめは、やわらかめのペットボトルを使うと楽にできるでしょう。 まず、体中の息を全部外に出してしまうつもりで、息をはき出します。 次に、ペットボトルを口にくわえて、今度は思い切り息を吸います。 ペットボトルがべこっとへこむまで吸いましょう。
そして、息を止めながらペットボトルを口から離して、勢いよく「アー!」と声を出します。 いつもは出ないような大きな声が出るはずです。 このトレーニングを続けていると、大きな声の出し方の感覚がつかめて、普段の声も大きくなるでしょう。 恥ずかしがらずに、一度試してみてくださいね。
心理的要因が大きい場合は、はっきりと伝えることを意識して
緊張していたり、恥ずかしかったり、自信がなかったり、相手のことが苦手だったりする場合には、無理に「大きな声を出さなきゃ」と思うと、余計に緊張して声が小さくなってしまうこともあるでしょう。
そのような場合は、声を大きくすることよりも、「はっきりと相手に伝える」ことを意識してみてはいかがでしょうか?
大きな声でなくても、はっきりと聞こえたら、コミュニケーションがずっとスムーズになるはずですよ。 はっきりと相手に伝えるためにできることは、3つあります。
1つ目は、ゆっくりと話すことです。
緊張しているときは、自分でも気がつかないうちに、早口になっていることが多いのではないでしょうか? なるべくゆっくりと話すようにしてみましょう。 ゆっくり話すだけで、落ち着いているようにみえますよ。
2つ目は、なるべく大きな口を開けて話すことです。
大きく口を開けて、「アイウエオ」と言ってみてください。 頬や口のまわりが疲れませんか? いつもは、小さな口しか開いていないのだな、と実感しますよね。 大きな口を開けて話すと、ひとつひとつの言葉をはっきり発音することができます。 これも、相手にきちんと声を届けるためには効果的ですよ。
3つ目は、語尾までしっかり言うことです。
話している内容に自信がないときなどは、「というふうに思うのですが、でも・・・」みたいに、最後まではっきり言い切れないこともよくありますよね。 語尾がもごもごしていて聞こえにくいと、聞いている人には、結局何が言いたかったのかが分からない、という印象を持たせてしまいます。 普段から、最後をはっきりと言うように気をつけてみるだけでも、声の印象が大きくよくなるでしょう。
まとめ
大きな声を出すトレーニングをしたり、ゆっくり・大きな口で・語尾までしっかり話すように気をつけたりすれば、きっと、これまでよりも自信を持って話すことができるでしょう。 友達や職場の人たちと、スムーズにコミュニケーションがとれるようになるのもうれしいですね。