他人に話しかけたり喋るのが苦手な人は、声が通らず何度も聞き返されたり、上手くコミュニケーションを取れないことが不満となっています。

一発で相手に伝えたい内容を伝え、聞き返される不安を払拭したいのであれば、喋る声を響かせるように鍛えるのが有効です。

とはいっても、誰もがやり方を知っているとは限りませんし、簡単に出来れば苦労しないと考えられるでしょう。喋る声を響かせる方法を知りたい場合は、プロのボイストレーニング法に学び、実践して上達を目指すのが近道です。

喋る声を響かせる方法

具体的には、口の広げ方や息の整え方、それに咽頭のポジションなどが要点に挙げられます。

口を広げる

口を大きく広げると、声が口腔内で反響しますから、出て来る声は良く響くものとなります。正確には、意識的に広げるというよりも、自然に広がるようにトレーニングすることがポイントです。

声が良く響くと、相手にはより力強くハッキリと聞こえるので、会話の際に聞き返される可能性が大幅に減少します。

喋る声に不満がある人はまず、普段の喋り方で発声してみて、次に口を大きく開き発声して比較することがおすすめです。

声の大きさは、後者の方が断然声量が増したように聞こえますし、響きも増して聞き取りやすいはずです。

ただ、日常生活で大口を開けながら会話をするのは非現実的なので、自然かつ無理のない開き方を習得することが要点となります。

口の開き具合は、実の所口先を軽く開く程度でも十分で、本当に大切なのは口腔内の空間を広く取ることです。

しかし、口先を大きく開かず、口の中だけを広げるのは難しいですから、最初は大口を開けて声を響かせる練習を行うのが得策でしょう。

口の広げ方習得のポイントは、舌の力を抜いて自然に下げ、声の通り道を妨げない点にあります。

人は緊張して力みが出ると、舌が上がって上顎や歯の裏を舐めてしまいがちです。舌は脱力する、これが喋る声を響かせる第一歩ですから、力みを抜いて自然体を心がけるのが目標です。

一方で、多くの人は口を開こうとする時、上下の顎を開けようと意識するものです。

下顎を動かさずに上顎を開こうとする人もいますから、これでは自然で聞き取りやすい発声にはなりません。ボイストレーニングにおいて理想的なのは、上顎をほぼ固定しつつ、下顎を動かして声を発するフォームです。この方法であれば、口を開くのに無理がなく、理想に一歩近付いた発声が行えるようになるでしょう。

息の整え方

二つ目の要点は、呼吸に関する息の整え方で、息を吸う意識の持ち方に重要性があります。

通常、呼吸は鼻から吸う鼻呼吸が一般的で、声帯に無理がかからず適度に力みが取れた発声に結び付きます。反対に、口呼吸は一気に息が吸えますから、鼻の通りが悪く、瞬間的な呼吸が難しい人に適している場合があります。

自然な声に繋がることから、一般的には鼻呼吸が主流ですが、逆にボイストレーナーは口呼吸を採用しているケースが少なくありません。

口呼吸は、呼吸のスピードと吸い込める空気の量が利点で、実は発声力を鍛えるトレーニングにはこちらの方が最適だといえます。

母音に対する意識を強めることで、声に力強さが増して、結果的に喋る声を響かせることが出来ます。

また、基本的なこととして、息を吸う早さが自然で良く通る声の実現に欠かせませんから、横隔膜を鍛えて発声力を高めるのも良いトレーニングとなります。

最後のポイントは咽頭のポジショニングで、咽頭を下げて気道を確保することに要点があります。

喉が腫れたり狭まっていると、発声しても声が掠れて響かなくなるのは常識です。

これは、緊張感からくる咽頭の位置上昇にも関係していますから、普段の会話で咽頭の位置に問題はないか、客観的に確認することが必要です。

咽頭が上がり気味の人は、咽頭が下りて気道が開いている状態を意識すると良いでしょう。リラックス状態で深呼吸をすると、喉が開いて空気が良く通る感覚が体感出来るはずです。

特に、口呼吸で吸い込もうとする際は、瞬間的に沢山吸えることが口から肺までの気管全体で感じられます。

喋る声を響かせるには、舌や咽頭の位置の他にも口の中に大切なポイントがあって、軟口蓋を意識的に広げることがコツとなります。

軟口蓋は舌の付け根、喉の入り口にある部分のことで、これを意識的に広げると空間が広く取れて声が響き通ります。

声の響きを改善する要点は理解出来たでしょうが、実際にトレーニングをするとなると、難しくて上達出来るか不安に感じられるものです。

そういった場合は簡単に覚えられ、スキマ時間がトレーニングになる方法として、豚鼻という名称のやり方があります。

豚鼻は、下顎を開いて顔から力を抜き、豚の鳴き声を出すよう鼻を意識をして音を出すトレーニングです。最初は綺麗な音が出せず、人に見られると恥ずかしく感じられるものですが、上達すると美しい響きが出せるようになります。鼻の奥で振動を起こし、その振動が反響して増幅された音が、気管を経て口から出てくる声となるのが理想的です。

簡単なトレーニングなので、喋り声に不満を抱いたことがあるなら、魅力的な声を実現する為に是非やってみることをおすすめします。