人と話す時に、口の動かし方についてはあまり意識していない人も多いのではないでしょうか。会話をする時に重視するのは話の内容であり、口元に関しては特に気にしていなかったりするものです。しかしながら少しの意識で人からの印象が良くなるとしたら、もう少し気を配ってみようという気持ちにもなる人もいるはずです。どうせなら印象が良い方が嬉しいものですし、特に人前に出て話すことが多い人からすれば印象の良し悪しは大切と言えます。
では、印象を良くするためにはどんな点を意識すれば良いのでしょう。ポイントは口角を上げるように心掛けることです。口の端を上にぐっと引き上げて話すようにすることですが、これによってにこやかな表情に見せることができます。笑顔の時にも口角が上がって明るい雰囲気が出ますが、話す時にも意識することで明るくウェルカムな雰囲気を相手に感じさせることができるはずです。
反対に意識をせずに喋っている場合ですと、どことなく冷たい印象を与えてしまうかもしれません。それほど表情から受ける印象というのは違っており、自分の表情ひとつで相手の気持ちもまるで違ったものになるのです。
ただ、普段からにこやかに喋ることが少ない人や、無表情でいることが多い人の場合ですと、難しいテクニックに感じるかもしれません。そもそも表情を作るには筋肉が柔軟に動くことが大切なのですが、顔の筋肉は使わないと衰えていきます。そして筋肉が衰えていると自然で美しい表情を作ることが難しくなってしまうのです。いかにも作ったような表情ですと、どことなく嘘くさい人のようにも見られ兼ねません。
そこで大事なのが、普段から表情筋を鍛えるようにすることです。筋肉が衰えている場合でも、きちんと強化してやれば柔軟性を取り戻すことができます。自然ににこやかな表情も作れるようになりますので、顔のエクササイズなどを行い柔軟性を高めるようにしましょう。
続いてのポイントは、上の歯を軽く見せるようにして話すことです。歯が軽く見えていると明るく親しみやすい印象を与えると共にエネルギッシュな雰囲気も出てきます。
反対に歯が見えない喋り方ですと印象はどうでしょう。何だか、もごもごと喋っているように見えてしまいますので印象としてはプラスにならないほか、声が籠ったような感じになり相手からしても聞き取りにくく感じてしまいます。会話をする上で、そもそもの内容が聞き取りにくいのは致命的でもありますから、ちゃんと伝えるためにも歯を軽く見せる意識で話すようにしましょう。
しかしながら歯を見せるというのは意外と恥ずかしく感じるものではないでしょうか。特に歯並びがあまり良くなかったり、黄ばみがあるなどすると、人に見られたくない気持ちの方が強くなるものです。実際、歯に悩みを持っている人は、歯を見せないような話し方になっていることが少なくありません。
また、人によっては無意識に手で覆い隠してしまうようなこともあります。それでは印象が良くなるどころか、何を隠しているのだろうと気にさせてしまい、相手からしても会話に集中できません。
もし歯にが悩みがあるのならば、まずはそれは解消することも考えた方が良いでしょう。人と関わって暮らす以上、見た目は気にせずにはいられないものですし、これからも人目を気にしながら会話をするのは辛いものです。自信を持って話せるようになれば相手からの印象も良くなるほか、人生に於いても大きなプラスになるはずです。
唇をちゃんと動かすことも心掛けたいことのひとつと言えます。
先にも述べましたが、会話をする時には内容に集中するものであり、唇の動かし方までは意識して話さない人も多いことでしょう。しかし唇の開き方や動かし方によっても印象は左右されます。
そして基本的には大きく動かすことが大切です。小さく閉じた状態ではもごもごとした喋り方になってしまいますので、どことなく暗い印象を与えてしまうことにもなり兼ねません。家族や友人など、普段からそうした喋り方に慣れてくれている人ならまだしも、初対面の人や仕事上の取引先などが相手などですとマイナスの印象を持たれて損をします。時には暗い雰囲気が嫌われてしまう原因になることさえあるのです。
そんな損をしないためにも大きく唇を動かすことを心掛けるようにしましょう。動きを感じさせることでアクティブな雰囲気が出るほか、元気さや自信も感じさせることができます。さらには聞き取りやすさもアップするはずです。発声にまで影響しますので通りやすい声になり、相手からしても聞き取りやすく会話もしやすいと感じてもらえることでしょう。
以上のように話す時に意識したいことがあります。慣れない内は難しく感じるかもしれませんが、しかしながら普段から気を配ることで自然に行えるようになります。そして自分のものにできた暁には、ナチュラルで印象の良い話し方ができることでしょう。相手からの印象が変われば人生も変わりますから、より良い人生を目指して取り組んでみてはいかがでしょうか。
