コミュニケーションにおいて、状況に応じて適切な言葉を選んでいる人って、会話にも幅があり、話していても楽しいことが多いですよね。今回は、コミュニケーションの質を左右する語彙力の上げ方についてご紹介します。

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語彙量の増やし方

ではどの様にすれば語彙力が上がるのでしょうか。

新聞を読む

その一つの方法が新聞をゆっくり読む事です。新聞は様々な年代の人が好む媒体なので、特定の年齢層の人だけが理解できる言葉を使うのではなく、多くの人が理解できる言葉が用いられています。だから、同じ内容を伝える目的でも、より分かりやすく、より簡潔な表現が使われているはずです。

日常の言葉の様に回りくどく話すのではなく、よりシンプルに、しかも的確に物事を誤解を生まないように表現できる言葉選びがされているので、非常に参考になります。

小説を読む

面白い言葉選びを学びたい時は小説を読むのもお勧めです。

その内容は勿論の事、表現豊かに物語を演出しているので、今まで知らなかった言葉の使い方等も学べる良い機会になります。新聞を読むのも小説を読むのも、基本的にはどこでも行えます。また少しだけ空いた時間を使っても読めるので、まずは少しずつ読む事から始めてみてはいかがでしょうか。

誰かと会話する

ただ、文章を読むだけでは自分の中に言葉が蓄積されるだけで、それを存分に外に発揮する事は出来ません。やはりコミュニケーションの質を向上させる目的の場合、活字を目で追うだけでなく、それを口に出す事はとても重要になって来ます。実際に使ってみなければなかなか自分の物として獲得できず、宝の持ち腐れとなってしまいかねません。

だから、ぜひ誰かと会話する事をお勧めします。会話の良い点は自分が知った単語を伝えるだけでなく、相手に合わせて言葉を選べる点です。その人によっても伝わりやすい表現方法は変わるので、ぜひ相手の事を良く観察して、どの様な言葉を用いると良いか考えながら話してみましょう。何気なく会話をしていた時に比べるとより頭を使って話す事が出来るようになるだけでなく、練習を重ねるとより相手に対して分かりやすい話し方が出来るようになります。

語彙力の質を高め方

ただ、気を付けたいのは語彙を増やすだけでコミュニケーションの質がアップするわけではないと言う事です。

例えば、色々な言葉を身に着けた人が小難しい言葉ばかりを用いて話していたとします。本人は前とは違った話し方が出来ると満足感を味わえるかもしれませんが、相手によっては自慢げな話し方ととらえられてしまいかねません。プライベートは元よりビジネスの場では自分の印象もとても重要になって来ます。

相手に合わせて言い回しを工夫しよう

ただ単に難しい言葉を使うのではなく、相手と言葉のキャッチボールをする事を意識して会話を進めましょう。重要なのは色々な表現で相手により正しく伝えるようにする事です。

新聞を読んだり、小説を読んで新しい言葉を獲得する事や、相手としっかりと話す事は語彙力の上げ方の基本です。これらは毎日少しずつ行っても良いので、なかなか最近相手にうまく自分の事を伝えられないと感じている時等は、ぜひ自分の語彙がどれ位なのかを考えてみると良いでしょう。

中には「ボキャブラリーが貧困だから」と自虐的になる人も居ますが、そこで止まってしまっては現状から脱却する事は出来ません。まずは自分の置かれている状況を良く見る事、そして語彙力が足りないと思うのであればそれを出来るだけ上げる努力をする事を今からでもスタートしましょう。

小手先のテクニックに頼らない

またもう1点重要なのは、言葉を伝えると言うのは決して小手先の技だけで何とかなる訳ではない事を理解する事です。

色々な言葉を知ってそれらを上手に活用できるようになったとしても、相手によっては薄っぺらい人だと思われてしまう事もあります。円滑なコミュニケーションを図る為には、言葉一つ一つに真実味が有るかどうかが重要になって来ます。何となく相手に難しい事を言ってしまう人も居ますが、相手は半分程度の理解しかせず、何となく煙にまかれた様な気分になってしまう事もあります。

まずはしっかりと考えて話す事、そして時には立ち止まって自分の今を見つめ直してみるのも良いでしょう。

また今まで読んできた新聞以外にも目を通すようにしたり、新しい作者の小説にチャレンジしてみるのも一つの方法です。言葉と言うのは日々進化しており、色々な表現方法が出て来ます。時には今までと違った単語に触れる事も、新たな刺激になるのでお勧めです。

さらに語彙力を出来るだけアップしたいと思うなら、ぜひ身内に向けての言葉だけでなく、外側に向けて言葉をは発信する事にチャレンジしてみましょう。多くの人に伝えるとなるだけで、選ぶべき言葉が変わってくる為、どんな表現を使えば良いか考える良い機会になるからです。