ビジネスでは、報連相(報告・連絡・相談=ほうれんそう)はとても大切ですが、それだけではそっけない言い方になりがちです。

特に男性が大和言葉のいい回しを使っていると、ぞんざいな感じが減り、やんわりと円滑にビジネスを進められるので、是非覚えておいて下さいね。

大和言葉とは

日本語は大きく分けて、大和言葉、漢語、外来語と大きく3つに分けられます。

大和言葉は、古来日本から伝えられてきた固有の言葉です。

大和言葉を実際に声を出してみると、人の心を柔らかく包み、穏やかにさせてくれ、奥ゆかしくしてくれるのが特徴です。

大和言葉の6つの魅力

さらに大和言葉の魅力を掘り下げてみます。

けなげさを秘めている

一つの言葉に多くの意味が込められているので、広がりが生まれる。

豊かな感性に満ちている

身体の感覚を、表現する言葉が多い。

リアルな体験が息づいている

身体動作を、精神面や抽象的な事柄に当てた表現が多い。

日本の文化が香る

言葉の裏にある文化を知ったうえで大和言葉にふれると、一段と深く味わうことができます。

古代日本の精神が宿る

言霊信仰。つまり言葉には霊力、魂が宿るという考え方が色濃く残っています。

例えば、結婚式や飲み会でも「終わりにしましょう」ではなく、「お開きにしましょう」といってあえて反対の言葉を使いますよね。

一音一音にニュアンスがある

50音の中には、かたい印象の音もあれば、やわらかい印象の言葉もある。

例えば、カ行はかたく強めの音。『タチツテト』は切れがあるかたい響き。ヤ行・ワ行、マ行はまろやかな雰囲気を持っていますね。

大和言葉一覧

私生活や仕事の人間関係を築きあげていくには、豊かな言葉や伝わりやすい表現を知っておくことは大切です。

依頼するときに使いたい大和言葉5選

ぞんざいな印象を与えず、意味をやわらかく包みこみ、伝わりやすい大和言葉に置き換えて使ってみましょう。

お手すき

日常言葉ですと、『お暇』にあたります。

「お手すきのときにお電話いただけますか?」と大和言葉に置き換えてみてください。

差し支えなければ

お差し支えなければ、ご連絡先を教えて頂けますか?

不躾(ぶしつけ)

日常言葉ですと、『身勝手』にあたります。

「不躾なお願いなのですが、、、」と大和言葉に置き換えてみてください。

聞き届け

日常言葉ですと、『聞いて、承知して』にあたります。

「何とぞ、お聞き届けください。」と大和言葉に置き換えてみてください。

お汲み取り(おくみとり)

日常言葉ですと、『ご理解』にあたります。

「お断りせざるを得ない事情をどうかお汲み取りください。」と大和言葉に置き換えてみてください。

角を立てずに注意できる大和言葉5選

真っ向から注意すると感情的になってしまいます。やわらかい言い回しでスッと注意しましょう。

二の句が継げません

日常言葉ですと、『あきれて開いた口がふさがない』にあたります。

「まるで反省の色がなく、彼のいい訳には二の句が継げません」と大和言葉に置き換えてみてください。

つっけんどん

日常言葉ですと、『感じが悪い』にあたります。

「つっけんどんな返事をすると損をしそうです」と大和言葉に置き換えてみてください。

目くじらを立てる

日常言葉ですと、『とがめる』にあたります。

「そんなことに目くじらを立てていても仕方がありませんよ」と大和言葉に置き換えてみてください。

あこぎ

日常言葉ですと、『容赦のない』にあたります。

「あこぎなやり方だと思われそうですよ」と大和言葉に置き換えてみてください。

きまりが悪い

日常言葉ですと、『気まずい』にあたります。

「きまりが悪い気持ちはわかりますよ。一緒に飲み会に参加しましょう。」と大和言葉に置き換えてみてください。

嫌味にならずに褒める大和言葉5選

いぶし銀

日常言葉ですと、『渋くてあじわい深い』にあたります。

「あの演技はベテラン俳優だからできる、いぶし銀の演技です。」と大和言葉に置き換えてみてください。

打てば響く

日常言葉ですと、『できる』にあたります。

「あの人は打てば響く人ですね。」と大和言葉に置き換えてみてください。

きまりが悪い

日常言葉ですと、『気まずい』にあたります。

「きまりが悪い気持ちはわかりますよ。一緒に飲み会に参加しましょう。」と大和言葉に置き換えてみてください。